死と人生の考察

2007-03-23 (金)
- 或る日常の風景

お断り:この記事にはかなり不快な内容が含まれております。お食事をしながら読むのはご遠慮下さい。

昨日(→「拾う神、捨てる神(前編後編)」)命からがら自宅に辿り着いたものの、臨界状態はいっこうに収まる気配を見せなかった。

(出すもの出してしまえばなんとかなるさ……)

いつも通りそう考えて悪寒に耐えながら粥を食する。が、その間にも頻繁に土石流は私を責め立てる。その度にトイレに駆け込んだ。

トイレに1回篭もる度に体力は削られていった。最後の方には粥を食べる気力もなくなり、そのまま横になってしまう。起きているのも辛かった。

そしてこの時ほど家族の存在を有り難いと思ったことはなかった。これがもし独り暮らしだったら……と考えると恐ろしい。 彼女のいない完全独り身の私としては友人に助けを求めるわけにもいかず、粥を作る気力なんてとても湧かずに独り不安におののきながら横になる他なかっただろう。

しばらく横になっていると自分の部屋まで行く気力ぐらいは湧いてきた。市販の風邪薬を飲み、すぐに布団に入った。

一晩寝れば風邪などすぐに治る。そう思っていた。ところが布団に入りながらも土石流は止まることを知らなかった。 慢性的な腹痛と突然襲ってくる土石流。休めなかった。

そして再び。今日、何回目だろう。うんざりしながらトイレに駆け込む。そして一息ついて立ち上がった瞬間、自分のソレを見て固まった。

「ここ数日トマトを食べた記憶はないのだが………」

これはいったい………。

恐る恐るケツを拭いたトイレットペーパーに目をやると、

そこには鮮血が。

うわあああぁぁあぁぁぁぁっ!これひょっとして……、

けつべん 【血便】

血液が混ざった大便。通常は下部消化管からの出血による赤色の便をさす。 腸の炎症では下痢状の赤色便、直腸癌(がん)など大腸下部での出血では鮮明な血液を混じた便となる。

三省堂提供「大辞林 第二版」より

いやいやいやいやいやいや。もしかしたら切れただけかもしれない。いや、だがしかし。切れたにしてはありえない出血量

布団の上でノートPCを広げ検索してみると、正直ロクなことが書いていない。中には「大腸がん」などという不吉な文字すら散見された。

大 腸 が ん

大腸がん

大腸……

布団に潜り込みながら色々と考えることがあった。

明日、町医者へ行く。そこで医者から大病院へ行けなどと言われたらどうする。そして万が一、入院なんてことになったら……。 仕事は休職か?会社は社長のishiiと私の2人だけなのに。代わりはいくらでもいるからそれは別に問題ないか。

"がん"ね……。

最悪"大腸がん"だとしたら……。わざわざ見舞いに来てくれる人間は少ないだろう。こういう時に自分の友人の少なさに愕然とする。 やはり告知ってされるのだろうか。というか治るのだろうか。

独りで考えると考えは際限なく悪い方向に向かってゆく--。

考えたのは人生と死について。

数日後に"がん"を宣告され余命数年と言われたら。これまでの人生は満足の行くものだったろうか。 残念ながら泰然自若と死を迎え入れられるほど精神力は強くない。 人生の最終目標である"日本のために役に立つ"ことは未だ達成できず。 まだまだ経験していないことは数多くあるものの、とりたてて未練を残すことも何もないか。これも運命というものかもしれない。

そのような内容のことを漠然と考えていた。

自分の人生の痕跡とはなんだろう。家族や数人の友人は悲しんでくれるだろうが、それもそのうち名前すら忘れ去られてしまうだろう。 自分の存在なんて所詮そんなものかもしれない。痕跡として当面残るのはこのブログとホームページぐらいか。 しかしそれもサーバーのハードディスクが壊れればすべて終わり。

全ては風の前の塵に同じ……か。

未練を残す子供もいなければ、まして嫁や彼女もいない。 そういう意味では気が楽かもしれない。ただ未練がないというのも正直どうかと……。

この間に2度、3度とトイレに駆け込んでいるのだが、血が混じっていたのは2回だけだった。 とりあえず事態は改善したらしいが、不安は拭いきれなかった。

だがそんな深刻なことを考える一方で、この世を辞するにあたって取るべき行動として思考を巡らせたのは……。

  • 預金通帳のカードと銀行印の場所と暗証番号を家族に伝えること。
  • 自宅サーバーのパスワードを誰に伝えるか。
  • 私の部屋に乗り込んで自分のパソコンのハードディスクを叩き割ってくれる人を誰に頼むか。
  • 私の部屋に乗り込んで大量にあるCD-R、DVD-Rを叩き割ってくれる人を誰に頼むか。
  • 私の部屋に乗り込んで部屋の奥深く隠してあるビデオテープを破壊してくれる人を誰に頼むか。

……など、ロクなことしか思いつかんw

心のどこかで"大腸がん"なんてあるわけない、と楽観的に構えている自分がいるのだろう。 むしろ"がん"と診断された方がこれまで掛けた「ガン保険」が下りるからちょうど良い。そんなアホなことすら考えているのが良い証拠。

しかし診断されるまで心配は心配。結局、考え事をしていてほとんど眠れないまま夜が明けてしまった-。

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だだだ大丈夫なんですか!?

1. posted by cactus

>cactusさん
おかげさまでなんとか……。
でもこの日は心配で夜眠れませんでしたよ、マジで。

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