ロハでハワイ(国内)の旅(後編)

2006-10-15 (日)
- 紀行文/東北地区

必要経費はすべてヨコヤマ氏の奢りという破格の待遇。常夏の楽園「スパリゾート ハワイアンズ」への旅。

破滅の前兆

我々は一度宿泊場所に戻り、夕食後に再びハワイアンズに出陣することに。 夜に開催されるメインイベント「グランドポリネシアンショー」を見に行かねばなりません。

プールで散々遊びまくったこともあり(昼食も少なかった)夕方にはかなりの空腹状態。 出された料理(かなりの量)を時間との勝負と言わんばかりに片っ端から平らげた。 さらには調子に乗って普段飲まないアルコールまで、一気に飲んでしまった。

……今思えばこのアルコールが原因の一つだったのかもしれない。

グランドポリネシアンショー

再びハワイアンズ。フラダンスやファイヤーダンスを披露してくれるポリネシアンショーは昼にも2回程開催されているようですが、 夜に行われるのは"グランド"ポリネシアンショー。なにか特別なショーに違いない。

最初こそ「フラダンスショーなんてシロウトが踊っている客寄せだろう」そんな風に考えていました。 しかし実際に踊りを見て、そんな考えをしていた自分を恥じるしかありませんでした。このショーは凄い。やつらはプロだと。

グランドポリネシアンショー fig.客入りは大盛況

開演の30分前にはステージ前の席はほとんど埋まっている程の盛況ぶり。

グランドポリネシアンショー fig.魅惑的なフラダンス

専属の踊り子さんたちが一糸乱れぬ見事なフラダンスを見せてくれます。その美しい踊りにただただ感心するばかり。 ただ、お子様にはちょっとこの良さがわからないかも。

ショーの合間にはフラダンス体験コーナーもあり。「フラガールの踊りを見て、みなさんにもやってもらいましょう!練習時間もありますよ」 などと言って見本のフラダンスを披露してくれるのですが、踊りがかなり複雑で練習時間も5分程度。いやいや絶対ムリだろ。とツッコミを入れたくなります。

驚いたのはこういう場面で司会の人に突然「やってみたい人はステージに上がって下さい」と言われても、 たいていは恥ずかしがって誰も名乗り出ず司会が困り果てる光景が展開されるのを予想していました。しかしさすがハワイアンズ。司会者が声をかけると名乗り出るわ出るわ。それこそもうワラワラと。

グランドポリネシアンショー fig.オッサンの盆踊りにワロタ

なんだか町の盆踊り大会のような熱気に感心しました。リピータが多いというのも納得できます。 そしてグランドポリネシアンショーのラストを飾るのはファイヤーダンス。

これがもう凄いの一言。会場全体にズンチャカ鳴り響く楽器のリズムに合わせて火のついたたいまつを投げるわ、振り回すわ、燃えさかる炎を手で掴んで反対側に灯すわ(←どうやってるのか謎)、挙げ句の果てには火を食うわ。 客はもうヤンヤ、ヤンヤの拍手喝采。会場は異様な雰囲気に包み込まれました。ダンサー(・∀・)カコイイ!!

mov.大喝采のファイヤーダンス

※写真をクリックで動画再生(再生にはWindows Media Playerが必要です)

大盛況のうちにグランドポリネシアンショーは幕を閉じました。これが追加料金なしで観られるのだからハワイアンズのサービス精神には驚かされます。 ハワイアンズに訪れたら観ておいて損はありません。……っていうかハワイアンズはどうやって採算を取っているのか不思議。

破滅

そんなこんなで(良い意味で)予想外だったグランドポリネシアンショーだったのですが。そんなショーの最中………私は腹痛に苦しんでいた。

どうやらホテルでの晩御飯を一気食いした(腹が減っていた)のと、青リンゴサワーを一気のみ(喉が渇いていた)したのが良くなかったらしい。 グランドポリネシアンショーが始まる前からそこはかとなく怪しいのは感じ取っていた。

そんなときDr.ミズノとY地氏がよりによって「なんとかアイスを食べよう」などと言い出し始めた。すでに注意報が発せられているのにアイスなど食べたら死んでしまうわ! ……と思ったものの、せっかく来たのだし(←この貧乏根性が良くなかった)楽しまなくてはという衝動が突如沸き起こった。ただ腹具合から考えてアイスは溶ける前に食べ終わらない。 だったら時間をかけて楽しめるもの………トロピカルマンゴードリンクを飲むことにした。

トロピカルマンゴードリンク……600円。ここは観光地だということを考慮に入れれば、値段的にたいしたものは出てこないという負の打算的な考えもあった。 が、策士(?)策に溺れる。

ハワインズ~トロピカルフルーツ fig.フルーツてんこ盛り……

容器にフルーツがこれでもか!というほど突き刺さっていた。そしてドリンクの量もかなり多かった。 費用対効果を考えればかなりお得なのだが、今の私には嫌がらせとしか思えなかった。

案の定。注意報は警報に変わった。

フラダンスの最後辺りでかなり怪しくなり、お手洗いを求めて席を立たざるを得なくなった。しかしどういうわけか"お手洗い"の案内がどこにもない。 ステージの横のプールで人目がないのを良いことに、泳ぎながらこいつら交尾してるんじゃないかと疑ってしまうバカップルを横目にトイレを求めて三千里。 どこをどうさまよったのか判らないが、ハワイアンズについて一番最初に見たマッタリした広場の所にトイレを発見。それからトイレの住人になっていた。

なんとか復活して再びステージに戻ったものの、おかげでファイヤーダンスの最初の方(動画の最初の方)を見逃してしまった。 しかし少しは腹痛に耐えながら見ていたもののファイヤーダンスの最後の方で再び前後不覚状態に。再度席を立ったもの、ステージはもうエンディングだった。 とてもエンディング中に戻ってこられないと判断し、なんとか自分の居場所を伝えねばと思ったのだが、あの広場の場所を説明する上手い言葉が思いつかない。 事態は風雲急を告げている。結局、焦った挙げ句Dr.ミズノに「最初に見たマッタリした場所で落ち合おう」とだけ言い残して、またもやトイレの住人に。

"マッタリした場所"この情報だけだとDr.ミズノは恐らくチンプンカンプンだろうがY地氏なら判ってくれるだろうと思った。 実は韓国式アカスリまでまだ少し時間があったので、あの場所で軽食を食べてマッタリした会話をしていたからだ。 ところが実際に"マッタリした場所"で判ってくれたのはDr.ミズノの方だった。この辺り彼の頭の良さ(?)には感心した。さすがは付き合いが長いだけのことはある。

あの"マッタリした場所"では映画「フラガール」の宣伝をやっていたのだった。トイレの住人→小休止→トイレの住人……を繰り返している間に 「フラガール」の予告編が無限ループ状態で流されていた。プロジェクトX的なノリの予告編に映画を見に行きたくなった(洗脳?)。

2人には散々待って貰いビッグウェーブが落ち着いたところで出たものの、やはりトラブルは尾を引くもの。車の中、そしてホテルの部屋でもしばらく苦しんでいた。 Y地氏とDr.ミズノが私を気遣ってインスタントのとん汁を買ってきてくれたのが嬉しかった(←代金はきっちり請求されたけど)

福島の海を学ぶ

2日目も午前中から気合いを入れて再びハワイアンズ。昨日行かなかったスプリングパーク(屋外プール)を一通り制覇した後、温泉で暖まり午後からのポリネシアンショーを鑑賞。 ハワイアンズに別れを告げました。

夕食まで時間を持て余した我々は、どこかに寄ろうという話になりいくつかの候補を検討した結果、環境水族館「アクアマリンふくしま」に寄ることにしました。

アクアマリンふくしまって?

黒潮と親潮の源流が出会う「潮目の海」…“アクアマリンふくしま”は、福島の海の大きな特徴である太平洋の『潮目を』テーマに、様々な視点から海の不思議をときあかす、新しいタイプの海洋ミュージアムです。

アクアマリンふくしま公式サイト
アクアマリンふくしま fig.近未来代的な建物が印象的
アクアマリンふくしま map.アクアマリンふくしま

1,600円という入館料にY地氏は一瞬固まっていたようですが、"沖縄美ら海水族館"の入館料は1,800円。一度知ってしまうと「まぁこんなもんだろ」と妙に納得してしまうところが不思議です。 ("沖縄美ら海水族館"に初めて行ったときはこの料金に驚いた)

館内はテーマ"福島の海"を中心に様々な魚や動物~オットセイセイウチなどなど……間近で見るとその大きさに圧倒される~が飼育されていました。Dr.ミズノとY地氏はイカが前方にも後方にも自在に移動できることにえらく感心していたようでした。 そういえば「イカはどちらに進むのか?」と聞かれたら、両方向に泳げるような気がしないでもないけど断言できる自信はありません。

やはり最大の見所は巨大水槽で再現されている潮目でしょう。潮目付近にはプランクトンなどが豊富にあり、魚が集まることで良い漁場となっています。 その環境を巨大水槽で再現したもの。これでもか。というほどイワシなどの魚がえらいスピードで回遊しています。

アクアマリンふくしま fig.魚大杉

福島とは関係ないものの、オホーツク海の流氷と南極の氷の実物が比較展示されていました。 北と南という対極にある氷において封入されている空気の量など何か違いがあるのではないかと、賢明に観察しましたが残念ながら違いは見分けられませんでした。 そんなとき一組の若いカップルが私の隣に来ました。水族館デートでしょうか……(´・ω・`)テラウラヤマシス

その氷を見ながら彼女が彼氏に何か聞いているようです。「ねぇねぇ。この二つの氷は何が違うの?」やはり皆考えることは同じようです(比較展示されているのだから当たり前) 自分の疑問がその場で解決できるのだと、二人の会話に耳をダンボのようにして構えていました。そしてさすがは博識の彼氏。即答でした。

「そりゃぁ……北と南の氷だよ」

なるほど。これがゆとり教育の弊g……(以下略

さらには福島の漁業の歴史コーナーや手漕ぎ船の体験コーナー、海の微生物を顕微鏡で見られるコーナー(係であるどう見ても地元の人にしか思えないオバチャンに話を聞いたら毎日海水を汲んでいるらしい) などなど海を学ぶには絶好の施設でした。

ついでなので水族館に併設されている展望台(無料)にも足を運びました。 ただ高いところにあって望遠鏡(これも無料)が設置してあり、漁港や工場が見られるだけの施設。ところがこの望遠鏡。設計が間違っているのか、かなりの俯角があるシロモノ。 そのため展望台の真下にあるカフェテラスやすぐ近くにある防波堤まで見放題。イチャイチャしているカップルの行動など覗きたい放題です。……残念ながら釣り客以外いませんでしたけど(みんな知っているからか?)

アクアマリンふくしま fig.魅惑の覗きワールドへ

ありがとう常夏の楽園

行くまではなぜこの季節にプールなのか。しかも野郎3人でプールなんてアホか。と乗り気がしない旅でしたが、いざ出てみると思いの外のんびりと満喫できた旅でした。 やはり商用施設でありながらどこか素朴な空気があったハワイアンズに惹かれたのか。

夜は水族館の近くにあったY地氏オススメの寿司屋(パンフレットに載ってた)で地元の海産物を堪能。 その店で地元の女子大生(女子高生?)と思える従業員がこれまた地元のオッサン客に「ねぇちゃん、デズニーシーば行っだごとあんのか?」と福島訛りでちょっかい出されていたのがおかしかった。

なるほど。福島の人にとってはディズニーシーは気軽に行けない場所なのか。「なんならこれから東京さけぇるんだけど、乗っでがねぇか?」と言いたかったのは3人の統一見解。 ま、もっとも自分も行ったことないですけどね。

おそらくこのこともひっくるめて福島の素朴な雰囲気に惹かれたのかもしれません。スパリゾートハワイアンズ。また行きたいところです。

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