【退職への道13】ありがとう、そして新たな道へ

2006-11-30 (木)
- 前会社ネタ

そして最終日。2000年に入社して以来、約6年半の間苦を共にした会社を去る日が来た。

いつもどおり出社。席についてPCの電源を投入。が、特にやることもない。

やることはないのだが、実は仕事の引継ぎが満足に終わっていないという有様。 自分が作成したプログラムに手を入れる人は苦労するだろう(作成した本人もよく判っていない処理があったりする)。 少し申し訳ない気持ちはする。しかしこうなってしまった以上どうしようもない。

仕事について聞いてくる人間もいない。もう自分はこの会社では陽炎のように存在しない人間だということを思い知らされる。

午前10時30分。

隣の席に座っていた主任エフ氏が突然「ええっ!?」と声を上げた。

「……あなた……退職するの!?………えっ!しかも今日!?

私の方を向き驚きを隠せない表情をしていた。っていうか知らされていないのか。主任なのに。

「そうなんですよ……」「また随分急な話ですね」「退職したいって話は以前からしていたのですけどね……w」こんな会話を交わした。

「次は決まっているの?」進路について聞かれたので「はい、おかげさまで」と当たり障りのない返事をしておいた。するとエフ氏、

「勇気あるなぁ………。私なんか勇気がなかったから今日までズルズルといるんだけど………」

しみじみと言った。確かにそう思う。今回転職に踏み切るにあたって自分の中で相当の勇気と葛藤があった。 決心してからも引き留めに心が揺らぎ、親からも反対され、そのたびに友人に弱音を吐いた。

エフ氏は前からご自身のブログで「転職したい」「会社辞めたい」と盛んに書き綴っていたようだが、それも結婚してからパッタリとなくなった。 守るものが出来たら、我が儘は言ってられない。もし自分に妻や子供がいたら………ishiiの所に行くことはなかっただろう。

そう言えば人事部長から書いてきた書類を提出するように言われていたが、一向に話がない。忙しいのだろうか。 だらだらとネットサーフィン(←死語)をしていたら午前中が終わってしまった。

昼休み。M山さんとS田君、H内君といつも通り昼食。新しい仕事内容や職場についてあれこれ聞かれる。 思えばM山さんには入社以来、毎日のように外食に付き合ってもらった。一つ後輩のS田君は彼が入社以来ずっと。 H内君が外食に付き合ってくれるようになったのは、つい最近だがたわいもない話や仕事の相談ができる貴重なメンバーだ。

そんな昼食会も今日で最後。新しい仕事への夢を話ながら、いまだに退職が実感できていない自分がいた。 もし時間があれば昼に会社前に寄って、このメンバーで昼ご飯を食べたいと思う。

午後。内線で人事部長に連絡を取って書類を提出すべく会議室へ。

書き直した退職届やら税務署に提出する書類やらを提出した。また会社に鍵、名刺、健康保険証を返却した。 (定期券は今日付で期限が切れる)

誓約書を提示され、それにサインした。主な内容は

  • 業務上知り得た内容は退職後も口外しないこと
  • 業務で使用したデータは一切持ち帰らないこと

……世の中にはタテマエとホンネが必要。というかこのブログの存在自体が既に誓約違反してるのでは………。

会社からは年金手帳、

年金手帳 fig.はたして年金は貰えるのだろうか……

雇用保険被保険者証、

雇用保険被保険者証 fig.失業保険を貰うための必需品

厚生年金基金加入員証を手渡された。

厚生年金基金加入員証 fig.厚生年金も少しは貰えますよということ

離職票と源泉徴収票は後日、自宅宛に郵送してくれるようだ。

こうして事務手続きはあっさりと終了し、あとは退社時間を待つだけの身となった。「何か聞きたいことはある?」恐らくなにもありませんという返答を期待して人事部長が尋ねてきた。 私はこれ幸いと、これはお願いなのですが、と前置きした上で

余った有給休暇を買い取って欲しい」と訴えた。

「それは………会社の制度によるんじゃない?」一瞬躊躇して聞き返してきた。私は「そうです。しかし法的には問題ないはずです」

と、これまでインターネットで調べた中で都合の良い情報だけを一気にまくし立てた。一応、ちゃんとこちらは調べているヘタな返答は許さない。という姿勢を見せたつもり。 やりとりした挙げ句、会社としてはそういう制度はないのだけど調べて返答するという。本当に返答してくれるんだろうな。こちらとしてはもともとあまり期待はしていないけど。

午後4時。

挨拶回りをするために各フロアを回る。さすがにみんな社内掲示板を見ているようで、私が退職するという事実は知っている様子だった。 けれど「突然のことで驚いた」と、色々な人から言われた。それはそうか。退職日の前日に公式発表があったのは前代未聞。しかしこれからはこういうケースが増えてくるのだろう。

それは、以前いた部署に挨拶回りをしていたときのことだった。評価面接の時「お前にはもっと自分を生かせる仕事があるのではないか」と事実上の引導を言い渡されたため、恨みこそあれど感謝の気持ちなんてないだろうと思っていた。 が、部長と課長に挨拶をしている最中に突然胸が詰まり涙がこみ上げてきた。

ここに来て。突然自分が退職するんだという実感が湧いてきた。引導は渡されたけど入社以来まがりなりにもお世話になった。 これまでの苦労や思い出がふと脳裏を過ぎった。

………まさか自分がこんなに涙脆いなんてね。

正直驚いた。

一応、大学を出たで能力も判らない自分を買ってくれ、雇ってもらいお世話になった弊社のしゃちょーにも挨拶をしようと15時30分過ぎに社長室を訪れた。 いったい何を言われるのだろうか。表情は平静を装ってはいるが、内心は心臓バクバクものだ。

しかし残念ながらしゃちょーはおらず、事務のY原さんが「社長は16時過ぎに戻りますよ」と教えてくれた。

で、16時過ぎに意を決してしゃちょーに会いに行くと、しゃちょーはまたも不在。遅れて17時過ぎに戻ってくるとのこと。ずいぶんと忙しいお人のようだ。やはり社長はこうでなければ。

午後5時。

退職まであと30分を切った。最後に挨拶していないのは所属部署のメンバーとしゃちょー。

まずはしゃちょーに挨拶と、劉備(※1)よろしく三度社長室を訪れる。これぞ三顧の礼。

(※1)劉備……三国志に登場する人物。中国の蜀の皇帝。

はたして三顧の礼の甲斐はあった。

社長はたった今、帰りました。………社長に言っておけばよかったね、ゴメンね」

ふざけんな。ヽ(`Д´)ノモウコネエヨ!!

所属部署にメンバーにもご挨拶。今さらという気がしないでもないが。形式というは大切なものです。 ………しかしどうもみんなそっけない。

M澤さん「おつかれ様でした。これから頑張って下さい」

O課長「あ、お疲れさまー」

M部長に至っては本日有給休暇(←私は今日知った)だったら昨日一言声を掛けてくれてもよかっただろうに。

なるほど。会社を去る人間にはもう用無しってことか。道理かもしれないが、あまりにも寂しい。

結局、送別会もなし。誰も飲みに行こうと誘ってくれなかったので特に用もなし。

時間になり「お先に失礼しまーす」と普段通りに会社を出ましたよ。……これまたいつも通り挨拶もなし(新人や2年目の人がする程度)こうして私の6年半にも渡る弊社での仕事は幕を下ろしました。

このまま帰宅するのも癪だったので、高校時代からの友人S本氏と2人だけのささやかな退職記念パーティー。やっぱり持つべきものは友人だな。ありがとう。

なにこの幕切れ。正直ガッカリだ。

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